当院での”虫歯”の治療基準について
以前は、虫歯の治療は、早期発見、早期治療が必要とされていました。しかし、その結果は、残念ながら、かえって歯の寿命を短くするという皮肉な結果となってしまいました。
結局は、つめては、とれての再治療の繰り返しで、歯の大きさは、決まっているので、どんどん細くなって最後は、抜歯になってしまいます!!
( どうしても最初の充填処置(つめもの)が早いほど、歯の寿命は短くなる可能性があります。)
現在は、歯牙(特にエナメル質)には、再石灰化能があるといわれており、初期虫歯は、削らず経過観察するのも、重要な治療法の一つです。(何もしないという意味ではなく、フッ素塗布、キシリトール服用、食生活の改善、ブラッシング等で予防していきます。)
当院では・・・
1、 | 原則、歯の溝が黒い程度の虫歯は治療しません。 |
2、 | エナメル質限定の虫歯は、状況によって、治療するか、様子を見るかを判断します。 |
3、 | レントゲンや、肉眼で、明らかに象牙質に達する虫歯は治療します。その際も、出来るだけ歯を削る量が小さくなるよう処置します。 |
4、 | 歯の神経を取るとどうしても、歯の寿命が短くなるので(歯がもろくなる為)出来る限り神経をとらない方向で経過を見ながら治療します。(痛み等が強く、どうしても神経を残せない場合や、かぶせ物の形態修正など必要に迫られた場合などは、神経をとります。)結果的に再治療する(神経を取るようになる)場合もございますが、ご了承下さい。 |